10月30日、本庄市内の養豚場において豚コレラの擬似患畜が確認され、埼玉県から発表がありました。
1 確認された事柄
(1)農場の所在地
・異常を確認した農場:本庄市児玉町秋山(風洞)
(2)飼養頭数
・異常を確認した農場:865頭
2 経過
(1)10月29日農場から飼養豚が異常を呈しているとの報告を受け、家畜防疫員(県の職員)による立入検査を実施しました。
(2)同日、家畜保健衛生所での検査により豚コレラの疑いが生じたため、精密検査を実施したところ、30日、豚コレラの擬似患畜であると判定されました。
3 県の対応
30日、9時から知事を本部長とする第4回緊急対策本部会議を開催し、家畜伝染病予防法及び豚コレラに関する特定家畜伝染防疫指針に基づく防疫方針を決定し、午後2時より防疫措置を実行する予定。
4 市の対応
埼玉県の指示のもと関係機関と密に連携し、今後、防疫作業員の集合場所の設置・運営、移動規制及び消毒ポイントの設置を行います。なお、集合場所及び消毒ポイントの場所については現在調整中。
5 その他
(1) 豚コレラを食べることにより、豚コレラウイルスが人に感染することはありません。
(2) 豚コレラは、現場で取材される際などに靴底や車両などからウイルスが拡散するおそれがあります。このため、農場はもとより、周辺農場への取材については、厳に慎んでいただくようご協力をお願いします。
その後の埼玉県からの防疫方針
<防疫措置>
発生農場:児玉町秋山2091(風洞)※飼育頭数865頭
埋却場所:児玉町吉田林650-1(当該農場経営者の所有土地)
{発生農場対策}
- 殺処分(全頭)10月30日(水)午後以降(開始から24時間以内)
- 埋却及び農場内清掃消毒:11月2日(土)までに完了予定
- 発生農場周辺の通行制限:農場からの出入り口に接する道路の通行制限(防疫作業実施期間中)
- 集合施設(防疫作業拠点):本庄市児玉文化会館
{周辺農場対策}
- 消毒ポイントの設置:
畜産関係車両(飼育運搬車両、家畜運搬車両等)の移動による豚コレラウイルスの拡散防止。
<緊急消毒ポイント1か所>①本庄市児玉文化会館
<通常消毒ポイント3か所>①本庄市児玉文会館
②若泉運動公園駐車場
③寄居林業事務所 - 移動制限区域:発生した農場を中心とした半径3キロメートル以内の区域について、家畜等の移動を禁止する区域として設定(防疫措置完了後28日間)
- 搬出制限区域:発生農場を中心とした半径10キロメートル以内の移動制限区域に外接する区域について、家畜等の当該区域からの搬出を禁止する区域を設定(防疫措置完了後17日間)
<その他>
・住民への説明(吉田林自治会):10月30日(水)、自治会長が同行の上、埋却場所周辺の地権者に説明済。早期に自治会役員等に周知予定。
・住民への情報提供(風洞及び秋山自治会)10月30日(水)に自治会長への説明を実施。また、対応状況等について緊急回覧を依頼。
豚コレラワクチンの予防的接種について、埼玉県では11月1日(金)からの予定を繰り上げて本日(10月30日)から接種が開始されました。発生農場に近い農場から優先的に接種が進められる予定です。
殺処分終了
※11月2日更新
1・殺処分
・発生農場;児玉町秋山2091(風洞)994頭(10月31日13時完了)
飼養頭数は当初865頭でしたが、出産等があり994頭となりました。
2・埋却、清掃及び消毒
・埋却(児玉町吉田林650-1):埋却作業中11月2日14時完了予定
・畜舎の清掃及び消毒;11月2日14時 完了予定
{今後の対応}
(1)消毒ポイント
現在設置されている3か所の通常消毒ポイントについては、今後、4週間程度で全て継続します(畜産関係車両、家畜運搬車両等)の移動による豚コレラウイルスの拡散防止)。
緊急消毒ポイント1か所、通常消毒ポイント3か所、移動制限区域、搬出制限区域は同記事を参照。
なお解除日は埼玉県と国との協議により決定します。